自律神経失調症の治し方のすべて

自律神経失調症を改善するために

症状から改善方法まで自律神失調症まるごと大辞典 » 自律神経失調症を改善するために取り入れたい4つのこと » (2)自律神経の乱れを根本から整える漢方薬

(2)自律神経の乱れを根本から整える漢方薬

漢方には、体の自然治癒力を高める作用があります。それによって、自律神経の乱れを整える効果が期待できます。自律神経失調症におすすめの漢方をピックアップしてみました。

自律神経の乱れを整える漢方薬

自律神経の乱れを整える漢方薬

漢方には様々な健康効果があることが知られています。そのなかには、自律神経の乱れを正常化に導いてくれるものも。そこで、体内の免疫をよくしながら神経の乱れをケアしてくれる漢方薬を調べた内容をまとめています。

 

桂皮(けいひ)

シナモンやニッキという名前でも知られている桂皮(けいひ)は、胃腸機能の調整や免疫力回復などの薬効があります。

また、中枢神経系の興奮を抑えたり、新陳代謝を促進する効果も期待できます。自律神経失調症による頭痛や胃痛、食欲不振などに取り入れる人も多いようです

 

四逆散(しぎゃくさん)

四逆散(しぎゃくさん)には、炎症を鎮めて痛みを和らげる作用があるので、自律神経失調症による胃腸の痛み、腰痛、肩こりなどにおすすめです。

 

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

不安やイライラなどの精神症状は、さまざまな身体症状を引き起こします。イライラや不安によって食欲不振や吐き気などがある場合には、精神を安定させて筋肉の緊張を和らげる効能のある抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)がいいいでしょう。

 

丁子(ちょうじ)

スパイスのクローブは、丁子(ちょうじ)という漢方でもあります。体を温めて胃腸の消化機能を促進する働きがあるので、消化不良や嘔吐、下痢などの症状にぴったりです。

 

酸棗仁湯(さんそうにんとう)

酸棗仁湯(さんそうにんとう)は、不眠症に処方される代表的な漢方薬。自律神経失調症による睡眠障害がある人は試してみるといいでしょう。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

神経の高ぶりを鎮める作用のある柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、比較的、体力のある人に処方されます。

 

茴香(ういきょう)

香りが高く、フェンネルとも呼ばれているスパイスのひとつである茴香(ういきょう)。消化促進や腸内ガスの排出などの効果があります。

 

加味逍遥散(かみしょうようさん)

加味逍遥散(かみしょうようさん)は、血流促進、ホルモンバランスの調整、生理痛・生理不順に有効で、女性におすすめの漢方です。

 

虚証と実証

漢方薬は、一人ひとりの体質や症状にあったものを選んではじめて効果が表れるものです。基本となる考え方に、「虚証(陰証)」と「実証(陽証)」という2つのタイプがあり、まず、患者さんの「証」がどちらに当てはまるのかによって薬の処方が決められます。

例えば、西洋医学的病名が同じであっても、「証」が違う場合は異なる漢方薬がすすめられるので、この「証」の見分けは非常に重要です。

下記の特徴から、自分がどちらの「証」に多く当てはまるのかをチェックしてみて下さい。

 

【虚証タイプ】

1 脈が速い
2 顔色が青白い
3 汗をかきにくい
4 低血圧
5 手足が冷える
6 下痢気味
7 寒がり
8 脈が遅い など
合計:
 

【実証タイプ】

1 脈が速い
2 顔色が赤い
3 汗をかきやすい
4 暑がり
5 口が乾く
6 高血圧
7 便秘
8 声が大きい など
合計:
 

そのほか、それぞれの特徴を半分ずつもっている「中間証」タイプの人もいます。そういった方はどちらの証の薬が合うか自分では判断しにくいので、薬剤師や医師に相談の上、漢方薬を選ぶと良いでしょう。

また、「証」は一生変わらないものではなく、年齢や環境などによって変化していくものです。今の自分がどっちの状態に近いのかを見極め、適切な漢方薬選び・養生を心がけましょう。

 

自律神経失調症に適した漢方薬

自律神経失調症のつらい症状を和らげてくれる漢方薬をご紹介します。

症状別に適した漢方薬があるので、自分の症状に合わせて漢方薬を選んでみて下さい。

 
  • 頭痛・めまい…柴胡加竜骨牡蛎湯(実)、半夏白朮天麻湯(虚)、五苓散(中間)
  • パニック障害…柴胡加竜骨牡蛎湯(実)、加味逍遥散(虚)
  • 冷え…桂枝茯苓丸(実)、当帰芍薬散(虚)
  • 腰痛・肩こり…加味逍遥散(虚)、四逆散(実~中間)
  • むくみ…五苓散(中間)
  • 倦怠感…加味逍遥散(虚)、真武湯(虚)
  • 耳鳴り…柴胡加竜骨牡蛎湯(実)、釣藤散(虚~中間)
  • 食欲不振…半夏白朮天麻湯(虚~中間)
  • 動悸…加味逍遥散(虚)、真武湯(虚)
  • 不眠…四逆散(実~中間)、酸棗仁湯(虚)
  • イライラや不安感…抑肝散加陳皮半夏(虚)

あなたのバランスは?15個の質問でわかる自律神経失調症セルフチェック

 
自律神経失調症の治し方のすべて